支援部ブログ

スマホやタブレット・・・目や耳への影響は?

 

卒業・修了の時期を迎え,1年の締めくくりですね。

今年度も,新型コロナウイルス感染症による制限の多い1年でした。

そうした中での子育て,子どもたちへの指導・支援はご苦労が多かったことと思います。

本当にお疲れ様です。そして,ありがとうございました。

 

これから春休みになり,御家庭で過ごす時間がますます多くなると思います。

タブレットを使用した学習や動画の視聴等もあることでしょう。

スマホやタブレットなどは,大変便利ですが,目や耳への影響も心配ですよね。

子どもや若者の間で「急性内斜視(スマホ内斜視)」が急増しているようです。「急性内斜視」の約8割がスマホの使いすぎが影響と考えられる、と浜松医科大学が2019年に発表しています。

参考となる情報をご紹介します。

 

 

目の見え方への影響

乳幼児期から6歳までは視覚機能は発達する大切な時期

6~8歳頃は,スマホやタブレットの多用により,近視が急に進んでしまうことも・・・

小さな画面を長時間見続けることで「眼鏡をかけてもよく見えない」「眼を動かしたり,ピントを合わせたりしにくい」などの困った症状が続くことになりかねない

急性内斜視に注意!

*急性内斜視・・・目の内側と外側の筋肉のバランスが崩れて、黒目が内側に寄ってしまう疾患

       スマホ等の画面を見るときは寄り目になっている。

       長く続くと元の正しい位置に戻らなくなる。

       放置すると,両眼でものを立体的にみることができなくなってしまう

 

☆気をつけること☆

・2歳までは使わせない

・6歳までは一人で機器を持たせず,家族と一緒に視聴する

・できる限り,大きな画面で見る

・画面と目は25cm以上離す

・30分使用したら,5~10分休憩をとる

・寝ながら見ない

・暗いところや明るすぎるところでは見ない

 

 

耳の聞こえへの影響

イヤホンやヘッドホンで耳をふさいだ状態で音を聞くと,「音響外傷(ヘッドホン難聴)」になることがあるようです。

長時間大きな音で聞くことで,音を伝える耳の中の部分が傷ついてしまうと,音が聞こえにくくなったり,耳鳴りがするようになるとのこと・・・

 

☆気をつけること☆

・一定の音量(普段の会話程度)以下に下げてイヤホンを使う

・小さなお子さんの場合は,なるべくイヤホンやヘッドホンは使わない

・騒がしいところでは使わないようにする

・長時間使用せず,適宜耳を休ませる

 

 

春休みに入り,おうち時間が増えます。

適切な時間設定をするなど約束を決め,上手に活用しましょう。

 

 

参考サイト

【国立成育医療研究センター】コロナ禍の今、あらためて伝えたいお子さんと妊婦さんのためのQ&A 

【NHK すくすく子育て情報】子どもの目